ショッピングセンター、商業施設のテナント運営管理クラウドシステム

導入事例インタビュー

香林坊アトリオ

所在地
石川川県金沢市
総店舗数
約25店舗
運営企業
金沢都市開発株式会社
  • SCWAREテナント管理システム
  • オフコンをベースとした開業時以来のシステムからの入れ替え
  • 決済端末入れ替え、入金機導入も併せてスムースに移行
  • 売上日次業務・月次締め作業とも大幅に効率化、ペーパーレス化

お話を伺った方々(写真右より)
代表取締役社長 新宅 邦雄 様、総務部長 中林 勇一 様、総務部 小林 創一郎 様

金沢城公園、兼六園、美術館に近接し、豊かな緑と伝統、そして現代的な商業施設が融合する金沢・香林坊エリア。その中心として地域商業を牽引する「香林坊アトリオ」を運営する金沢都市開発株式会社の皆様に、「SCWAREテナント管理システム」導入の経緯や効果についてお話しいただきました。(2025年8月取材)

―はじめに、施設の紹介をお願いします。

中林様:「香林坊アトリオ」は、再開発事業によって生まれた商業施設です。事業計画策定は1963年(昭和38年)に遡り、地元権利者を中心に事業を推進する中で、一時はキーテナントの見直しという事態を経ながらも、関係各所の尽力により1986年(昭和61年)9月に開業しました。地元百貨店「大和」をキーテナントに約30の専門店で構成しており、地階に公共駐車場を備えています。

新宅様:このエリアはもともと金沢城の城下町で、木造住宅が密集しており、防災性を高める必要から再開発を進めることになったのです。地元権利者主導であったため時間はかかりましたが、石川県の協力のもと完成させることができました。商業施設の地下に大規模な公共駐車場があるのは珍しいのですが、これも県の協力によるものです。

―施設の運営体制について教えてください。

施設のシンボルである1~4階の吹抜空間(アトリウム)

中林様:総務部・施設管理部・営業企画部の従業員9名で運営しています。
来年で開業40周年を迎えますが、地城間競争が年々激化している中、商環境の変化に対応したテナント誘致、建物設備更新工事の計画的実施などと併せて、デジタル化推進による業務効率の向上が必要となっていました。

―SCWAREテナント管理システムを導入される前の課題と、選定の経緯を教えてください。

中林様:開業当初に導入した、オフコンをベースとしたテナント管理システムを、ハードの機器更新とソフトの改修を重ねて運用していましたが、信頼性や時代対応の面で限界が来ていました。また、決済端末の更新、入金機の導入も課題となっていました。

新宅様:そこに、インボイス制度と電子帳簿保存法の対応が必要となり、システム入替を進めることにしました。当初、コンサルからはクラウド系の大手ベンダーを勧められたのですが、どうも進め方が大雑把で荒っぽかった。そこで他の選択肢を色々と調べ、SCキューブさんの提案を受けたのです。コンサルも詳しい説明を聞いて、こちらの方が利用しやすそうだ、ということで了解しました。

―SCWAREテナント管理システムを導入した効果はいかがですか?

中林様:課題としていた、デジタル化・ペーパーレス化・キャッシュレス決済多様化への対応と業務効率の向上が図れました。具体的には、
・テナントからの紙での売上報告を効率化
・テナントへの紙での通知を電子化
・決済端末の更新と決済センターとのデータ連携
・入金機の導入とデータ連携
・預託金返還時の金融機関とのデータ連携
・ビル管理組合の水道光熱費検針システムとのデータ連携
・クラウドシステム化による導入時コスト・運用コストの低減
・システム改修の迅速化
などです

小林様:ペーパーレス化では、月に2度の精算の都度、A4で百数十枚も出していたクレジット関係の帳票が大幅に減らせたのが大きいですね。
システム入替に伴い業務フローも再構築し、毎日5~6時間かかっていた日次売上チェック業務が、1時間~1時間半ほど短縮できています。また、入金機の導入とシステム連携により、旧システムよりも預託金管理を正確に行えるようになりました。
月次締め処理も、ネットバンキングとの振込データの連携、返還明細のメール配信機能などにより省力化できました。

―SCキューブのサポート対応についてはいかがですか?

新宅様:旧システムのときは、何かあっても、まず担当者と連絡がつくまでに早くて半日、長ければ1日かかっていました。

小林様:これまでに、クレジットの取り込みエラーなどで何度かサポートのお世話になっていますが、電話すればすぐに対応してもらえるので、本当に早いですね

―今後、システム化を進めたい領域などを教えてください。

小林様:これまで時間のかかっていた作業が効率化できたため、業務フローのボトルネックが別の部分に移り、次に解決すべき課題が見えてきたように思います。とくに、キャッシュレス決済多様化や商品券類への対応、テナント売上報告のOCR機能、会計システムとの連携など、検討していきたいと思います。

―SCキューブでお手伝いができることが多いですね。ぜひご相談ください。