ショッピングセンターデベロッパーの会計システム
SCwareテナント管理システムから、デベロッパーの会計システムへの仕訳連携について
商業施設デベロッパーの会計処理についての考え方は2通り存在する。
■通常的なテナント請求精算の仕訳処理
賃料請求精算にあたってテナントを個別の取引先とみて会計システムに取引先コードを持たせ各請求項目ごとに仕訳を行う方法である。
この方法は取引ごとのすべての明細を会計システムに取り込む基本に則った方法であるが、会計帳簿から管理会計とした場合には、前受勘定、売掛勘定などの勘定間の振替仕訳などがあり、実務ベースでは使いにくさがある。
■請求精算システムを補助簿的な役割とする
一方、会計システムとテナント請求精算システムにデータ管理を分担する方法がある。
請求精算システムで、テナントへの振込・精算を行い、各請求項目についてはテナントごとの明細ではなく、各請求項目の集計データで仕訳連携する方法である。
この方法は、会計システムを元帳とした場合に請求精算システムは補助簿的な役割を担う。
この場合、請求精算システムは会計仕訳への監査証跡のための証憑となるため、請求履歴・入金履歴までの出力機能が必須となる。
この方法は、預かり金管理、クレジット残高管理、未収金(売掛)管理などは請求精算システムで一括管理されることから、実務的で管理しやすいメリットがある。
賃貸契約に基づいて、長期にわたってテナントとの精算業務を行っていく場合は、できるのであればこの方法を推奨したい。
SCキューブのSCwareテナント管理システムは、一般的な会計システム連携のほかに前述の補助簿的な機能があることから、月次の複雑な精算業務に対してシンプル化することが可能である。
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